アルビス旭ヶ丘に残る日本住宅公団の”まる住” 第2次調査
まる住のついた制水弁。(2013年12月撮影)
2013年9月に第1次まる住調査を実施し、団地内に多くのまる住が残っていることが確認されました。第1次調査では繁茂した雑草によってまる住が埋もれている例が多く、十分な調査ができませんでした。そこで第2次まる住調査を2013年12月に行いました。
<まる住の個数>
第1次調査ではまる住を見つけることを目標としたため、正確な個数は把握していませんでした。まる住の確認できた石柱と、埋もれている石柱の個数を示します。
個数 | |
まる住 | 9 |
未確認まる住 *1 | 8 |
*1:未確認まる住は埋もれてしまい、まる住の有無が確認できなかった石柱の内、設置場所や隣接するまる住の存在から、まる住である可能性が高いもの。
<まる住の現状>
今回、第1次調査で発見したまる住のうち、向きが変わり、まる住が見えなくなっているものがありました。
第1次調査で撮影したまる住。第2次調査では向きが変わっていた。
<第2次調査で発見されたまる住>
第2次調査では改めてまる住の探索を行いました。その結果、霊園との境付近でまる住を発見しました。
霊園との境界付近で発見したまる住
このまる住はかなり風化と埋没が進行しているうえ、彫の薄いタイプなのでかなり判別が難しいです。発見場所は大阪市営霊園のフェンスの中です。境界が変わったのか、まる住が移動したのかは不明です。
参考:第1次調査で発見した彫の薄いまる住(こちらは風化が進んでいない)
考察
今回の第2次調査では想定していなかった、まる住の発見がありました。このことから、まだ人知れず忘れ去られているまる住が存在する可能性があります。今後の課題は新たなまる住の発見と既知のまる住の経過観察とします。